将棋って楽しそうだけど難しそうだよね~
まずは何から覚えればいいんだろう
将棋クラブの先生が教えてあげるよ
先生!よろしくお願いします!
将棋のルールは基本から難しいことまでたくさんあります。
まずは駒の並べ方と動かし方だけ覚えていれば将棋を指すことができます。
反則もたくさんありますが、『二歩』だけ覚えていれば大丈夫です。
難しいルールに関しては、実際に将棋を指して相手に教えてもらうのがオススメです。
ルールを全部覚えたい人は、この記事を何度も読んでひとつずつ覚えていきましょう。
もくじ
将棋とは2人で遊ぶゲーム
将棋は、2人のプレイヤーが1対1で、勝ち負けを競うゲームです。
自分が駒を動かしたら、次は相手が1つの駒を動かすというように順番に駒を動かし、駒を取ったり取られたりしながら遊びます。
相手の王様を取れば勝ち
将棋は、相手の王様を取れば勝ちになるゲームです。
ただし実際は、どうやっても王様が取られてしまうことが分かったところで、ゲームは終了します。
★玉を詰ますとは⇒王手をかけたとき
- 王手をかけている駒をとる
- 王手をかけている駒のとおり道から玉をにがす
- 王手をかけている駒と相手の玉の間に持駒を打つか駒をうごかす
詰みとは王手をかけたとき①②③どの方法でもふせぐことができないことです。
将棋で遊ぶために必要なもの
将棋は盤と駒さえあれば、遊べます。
安いものから高いものまでたくさんありますが、初心者のうちは安いもので十分です。
将棋クラブで使っている、ゴム盤とプラスチック駒(通称:プラ駒)なら持ち運びも楽でオススメです。
駒の並べ方
画像のように並べる練習をしましょう。
対局前に思い出せなければ、相手や周りの人に聞いても問題ありません。
まずは、対局を始めるためには正しく並べることが大切です。
飛車と角が間違えやすい
初心者のうちは、飛車と角の位置で悩むことがあります。
初級クラスでも反対に並べているのを、たまに見かけます。
車は庭(2八)に停めると覚えましょう。
並べる順番は強くなってから
駒の並べ方には、大橋流や伊藤流といった並べ方があります。
テレビでやっているプロ棋士や、将棋のアマチュア有段者などはどちらかの並べ方を採用しています。
しかし、将棋を始めたばかりの人は並べ方は考えなくても大丈夫です。
並べる順番は考えず、正しく配置することが大切です。
駒の動かし方
駒の動かし方に入る前に、駒には表と裏があります。
裏になるには敵陣に入る必要があります。
奥の3段が『敵陣』、手前の3段が『自陣』です。
駒を成るには3つの条件があります。
- 敵陣に入った時
- 敵陣から出た時
- 敵陣の中で動いた時
注意点も紹介します。
それでは、それぞれの駒の動きを覚えていきましょう。
王の動かし方
王将は金と銀、両方の動きができる最強の駒です。
攻めに使う飛車や角には劣りますが、すべての方向に1マスだけ動かすことができます。
金の動かし方
金将は王の動きに似ていますが、ナナメ後ろに動かせない駒です。
ナナメ後ろの2か所以外は、1マスだけ動かすことができます。
銀と成銀の動かし方
銀将は横と後ろには動かせません。
ただし、金とは違いナナメ後ろに動かすことができます。
成銀は金将と同じ動きになります。
桂と成桂の動かし方
桂馬はとても特殊な動きをします。
1マス前に進んで、さらにナナメに1マス動かすことができます。
成桂は金将と同じ動きになります。
香と成香の動かし方
香車はどこまでも前に進みます。
車という文字がついているだけあって、どこまでも動かすことができます。
成香は金将と同じ動きになります。
歩とと金の動かし方
歩兵は前に1マスだけ動かすことができます。
と金は金将と同じ動きになります。
飛と龍の動かし方
飛車は縦と横にどこまでも進みます。
香の動きに横と後ろの動きが合わさった駒です。
龍王は飛車の動きと、ナナメに1マス動かすことができます。
角と馬の動かし方
角行はナナメにどこまでも進みます。
飛車の動きをナナメにしたと覚えると良いです。
龍馬は角行の動きと、縦と横に1マス動かすことができます。
覚えられなければ
『くもん出版NEWスタディ将棋』を使うのもオススメです。
将棋を始める時に、一番大変なのは駒の動かし方を覚えることです。
覚えられなくて将棋で遊ぶのを諦めるのはもったいないことなので、最初のうちはこの将棋セットを使いましょう。
あいさつをしよう
対局前の あいさつを忘れずに!
将棋で一番たいせつなことはあいさつだよ!
将棋をはじめる前に
「おねがいします」
負けた時にはいさぎよく
「まけました」
最後はお互いに
「ありがとうございました」
反則に気を付けよう
初心者に多いのは『二歩』と『王手放置』です。
最初はこの2つを覚えておけば大丈夫です。
二歩とは同じ縦のマスに2つ歩が並ぶことです。
歩を打つ時は、同じ列に歩がないか確認してから打ちましょう。
もし相手が二歩をした時は「反則です」と言って、あなたの勝ちにしてしまいましょう。
王手放置とは相手に王手されたのに、関係ない手を指してしまうことです。
特に飛車や角で王手された時は、見逃してしまうことが多いので気を付けましょう。
この他にも反則はいっぱい
次に多い反則は行き所の無い駒です。
歩と桂と香を動かす時は、気を付けましょう。
将棋の反則については、こちらの記事で詳しく解説します。
千日手とは同じ局面が4回現れること
千日手とは同じ局面が4回現れると、千日手になります。
お互い良い手がなく、手待ちの手を指し続けると千日手が成立します。
このままずっと指し続けても、きりがなく千日経っても同じ局面が続くことから千日手といいます。
千日手が成立すると、先手と後手を入れ替えて指しなおしになります。
自分が先手だったら、千日手は避けたいところですね。
連続王手の千日手は反則負け
連続王手で同じ局面が4回続くと、王手している側の負けになります。
こちらに関しても、千日手の記事で解説しています。
持将棋とは引き分けにするルール
持将棋とは、これ以上指しても勝敗がつかない場合に使うルールです。
持将棋を成立させるには、さまざまな条件があります。
とても難しいルールなので、初心者の人は読み飛ばしても大丈夫です。
中級者以上の人は覚えておいた方がいいので、ぜひ続きをご覧ください。
お互いの王が相手の陣地にいる
お互いの王が盤の奥から3段目に入った場合、どちらの王も詰ますことが難しく、入玉宣言法というルールによって勝敗を決めます。
この持将棋による勝敗は、王様以外の自分の駒に点数をつけて決めます。
飛車と角は5点、それ以外の駒は1点になります。
盤上の駒だけでなく、持ち駒も数えましょう。
持将棋のルールは大会によって変わる
持将棋のルールには24点法と27点法があります。
24点法はお互いに24点あれば、引き分けか指しなおしになります。
どちらかが24点なければ、負けになります。
27点法は先手は28点以上、後手は27点以上あると勝ちになります。
同点だった場合、後手の勝ちです。
将棋を指していて、めったになることはないので初心者のうちは覚えなくても良いでしょう。
もし、持将棋になったら周りの大人に聞いてみましょう。
初心者を卒業したら「持将棋と入玉宣言法」の記事で勉強してみてね。
まとめ:最初は少しずつ覚えればOK
将棋を初めて指す時に、覚えていないといけないことは以下の3つです。
- 駒の並べ方
- 駒の動かし方
- 将棋のあいさつ
それ以外はたくさん対局しながら覚えましょう。
お父さんやお母さんなど、家族で対局しながら反則について教えてもらうのがオススメです。
まとめ
- 2人で遊ぶゲームで王様を先に取った方が勝ち
- 駒の並べ方と動かし方、あいさつは必ず覚えよう
- 反則は将棋を楽しみながら覚えていけばOK
ルールを覚えたら、強くなって初心者を卒業するコツを覚えていこう!