【ルール】千日手とは引き分けになるルール – 連続王手の千日手は反則

将棋しょうぎには『千日手せんにちて』とよばれる特殊とくしゅなルールがあります。
どちらも攻せめるのが難むずかしいときに使つかうルールです。
たくさん対局たいきょくしていると、たまに千日手せんにちてになるので覚おぼえておきましょう。

千日手とは同一局面が４回出現すること

まったく同おなじ駒こまの配置はいちが４回かい現あらわれると、千日手せんにちてが成立せいりつします。
自分じぶんから攻せめると負まけになってしまうとき、そして相手あいても同おなじく攻せめると悪わるくなるときに出現しゅつげんします。
お互たがいに同おなじ手てを指さして、いつまでたっても勝負しょうぶがつかないときに使つかうルールです。

このままだと、1000日にち経たっても勝負しょうぶがつかないから千日手せんにちてという名前なまえがつきました。

千日手の具体例

後手ごての△９二飛ひという局面きょくめんが４回かい現あらわれていますので、数かぞえてみてくださいね。

千日手になると引き分け

大会たいかいなどで千日手せんにちてになったら、引ひき分わけにして最初さいしょから対局たいきょくを開始かいしします。
この時とき、先手せんてと後手ごてを入いれ替かえて指さします。

アマチュアの大会たいかいでは、持もち時間じかんはそのままの残のこり時間じかんでもう一局いっきょく指さします。
プロの棋戦きせんでは、持もち時間じかんが１時間じかんより少すくない場合ばあいは特殊とくしゅです。
少すくない人ひとが１時間じかんになるようにプラスして、同おなじ時間じかんを相手あいてにもプラスしてもう一局いっきょく指さします。

千日手も戦略のひとつ

千日手せんにちてになると、最初さいしょから指さし直なおしになってしまいます。
しかし、それを戦略せんりゃくとして利用りようすることもできます。
どんな考かんがえで千日手せんにちてにしたらいいのか、解説かいせつしていきます。

後手は千日手を狙うといい

将棋しょうぎは先手せんてが有利ゆうりなゲームです。
後手ごてで千日手せんにちてになったら、次つぎは先手せんてで指さしなおしになるのでラッキーと思おもいましょう。

持ち時間が多くても千日手を狙う

残のこり時間じかんが多おおいと指さしなおたとき、たくさん考かんがえることができます。
後手ごてで残のこり時間じかんが相手あいてよりも多おおいときは、よろこんで千日手せんにちてにするのがオススメです。

連続王手の千日手は反則

「将棋しょうぎの反則はんそく」の記事きじでも簡単かんたんに説明せつめいしていますが、連続王手れんぞくおうての千日手せんにちては反則負はんそくまけになります。
連続れんぞくでということがポイントで、途中とちゅうで王手以外おうていがいの手てを指さすと普通ふつうの千日手せんにちてになります。

それぞれ具体例ぐたいれいを見みていきましょう。

反則になる場合

反則にならない場合

まとめ – 千日手は勝負を長引かせないためのルール

いつまでも終おわる見込みこみのない将棋しょうぎを、指さし続つづけても意味いみがありません。
将棋しょうぎだけでなく、他ほかのゲームでも使つかわれるルールです。

囲碁いごやオセロなどは、盤面ばんめんに石いしをどんどん置おいていくゲームなので同一局面どういつは現あらわれません。

しかし、チェスは将棋しょうぎと同おなじく駒こまを動うごかすゲームなので千日手せんにちてがあります。
チェスの場合ばあいは、同一局面どういつきょくめん３回かいで引ひき分わけです。
さらに、王手おうて（チェック）の連続れんぞくでも引ひき分わけになります。

まとめ

千日手せんにちてについて詳くわしくなったところで、他ほかにも将棋しょうぎのルールを覚おぼえていこう。

【ルール】将棋のルールを覚えよう - みんなの将棋はここから始まる将棋のルールは基本から難しいことまでたくさんあります。まずは駒の並べ方と動かし方だけ覚えていれば将棋を指すことができます。反則もたくさんありますが、二歩だけ覚えていれば大丈夫です。...