序盤でリードしたけど負けちゃった〜
中盤戦ってどうやって強くなるんだろ〜
先生が中盤のコツを教えてあげるよ〜
先生!よろしくお願いします!
中盤は経験を重ねることで、鍛えられます。
勉強して実践で試してを繰り返すことで、どんどん上達します。
強くなる近道は、大局観を身に付けて形勢判断を正しくできるようになることです。
正しい勉強法や、中盤戦のコツを覚えて強くなっていきましょう。
もくじ
中盤とは相手の陣地に入り込む時間
中盤戦は相手より先に、飛車や角を成り込むことを目標にした時間帯です。
駒得を意識して、持ち駒を増やしながら良い位置に飛車を成り込むことが大切です。
持ち駒が多いと、攻めにも受けにも使えるから駒得は大切だよ
さらに、駒をさばくことを意識しましょう。
とくに、取られやすい桂馬を攻めに使うのがポイントです。
- 守りの薄いところを攻めよう
- 駒得を意識して指そう
- 相手より先に、良い位置に飛車を成ろう
中盤戦を制するためには、大局観が必要です。
大局観が良いとは、簡単に言うとセンスが良いと言うことです。
ここからは中盤の勉強法について、解説していきます。
中盤の勉強法
次の一手を解こう
次の一手は、中盤の勉強にはとてもオススメです。
先を読む力も鍛えられ、攻め筋を知ることができます。
こんな手があるのか〜という発見をして、それを覚えると中盤がうまくなります。
盤面全体を見て判断する次の一手は、手筋を覚えるのにも効果的です。
定跡の先手良しのあとを研究しよう
定跡の本では、中盤の途中で先手良しや後手良しで終わりになります。
そのあとを研究するのが、とても大切です。
なぜなら、将棋は王様を詰ますのが目的なので、途中でどんなに有利になっても先に自分の王様を詰まされてしまうと負けてしまいます。
![石田流先手良し](https://shogi-kotonara.com/wp-content/uploads/2022/04/Ishida-style-first-move.webp)
たとえば、石田流で先手良しの局面です。
ここで△5一飛車と打たれたら、どうやって勝ち切るのでしょうか。
これを事前に研究しておくことで、持ち時間の節約にもなります。
形勢判断をできるようになろう
形勢判断とは、先手と後手どっちが優勢かを判断することです。
形勢判断をするには、以下の3つを見ます。
- 駒の損得
- 駒の働き
- 囲いの固さ
お互いに飛車を成ったあとの局面で、どれが相手より優っているかで判断します。
仕掛けるときに、これを頭の中で考えてから駒をぶつけることが大切です。
大局観を身に付けよう
棋譜並べは大局観を身に付けるのに、オススメの勉強法です。
強い人の将棋を見て勉強するのが目的なので、棋譜並べに限らずテレビでプロ棋士の将棋を見るのも同じです。
将棋クラブだったら、対局の待ち時間に強い人の将棋を観戦するのがオススメです。
ここで意識するのが、ただ見るだけではなく一緒に考えることです。
手の意味を考えながら、見て覚えることを意識しましょう。
攻めや受けのパターンを覚えることで、大局観が身に付きます。
中盤のポイント
遊び駒を少なくしよう
『攻めの駒は飛角銀桂』と言うように、すべての駒を活躍させましょう。
飛角銀桂すべての駒を攻めに参加させることで、遊んでいる駒を少なくすることができます。
形勢判断の、『駒の働き』ですね。
駒得を目指そう
仕掛けから飛車を成り込むまでに、駒得ができていれば中盤は成功です。
形勢判断のひとつで、『駒の損得』のところですね。
ただし、必ず駒得しないといけない訳ではありません。
![駒損で龍できた](https://shogi-kotonara.com/wp-content/uploads/2022/04/I-was-able-to-make-a-dragon-with-a-piece-loss.gif)
画像のように銀桂交換で駒損しても、自分だけが飛車を成れているので有れば成功です。
相手よりも先に飛車を成ろう
龍は相手の王様を狙う、最強の駒です。
相手よりも1手先に龍を作ることも、中盤に意識するポイントです。
形勢判断でいうところの、『駒の働き』にあたります。
龍の位置が重要
お互いに飛車を成りあった後の、龍の位置も重要です。
![受けの歩](https://shogi-kotonara.com/wp-content/uploads/2022/04/uke-hu.gif)
画像は自分が7筋に飛車を成り、相手が8筋に飛車を成った局面です。
両方とも攻めの龍ですが、自分だけ7筋に受けの歩を打つことができます。
形勢判断を考えるなら、『駒の働き』と少しだけ『囲いの固さ』と言えます。
角筋を意識しよう
飛車を成った後は、角筋を注意しながら指しましょう。
美濃囲いの場合、相手の持ち駒に角と桂があれば王手飛車を掛けられてしまいます。
![角筋注意](https://shogi-kotonara.com/wp-content/uploads/2022/04/kaku-muscle-attention.gif)
駒得だけを意識して、香車を取ると王手飛車の角筋に入ってしまうのであまり良い手ではありませんね。
さらにこの場合は、龍の位置で説明したように『駒の働き』が相手有利になってしまいます。
なぜなら、今度は相手が8筋に受けの歩を打てるようになるからです。
まとめ – こうなったらこうしようを事前に考えておこう
経験と研究でパターンを用意しておこう
将棋の中盤戦は、応用力が求められます。
事前に研究して、パターンを見つけておくことが重要です。
正しい勉強法とポイントを意識しながら、たくさん将棋を指して研究成果を確認しましょう。
まとめ
- 定跡の先手良しのあとを研究しよう
- 形勢判断と大局観は超重要
- 遊び駒を少なくして駒得を目指そう
- 相手よりも先に良い位置に飛車を成ろう
- 常に角筋を意識して指そう
中盤の勉強法とコツを覚えたら、こちらの記事でもっと勉強しましょう。
![【中級】初段を目指す将棋の勉強法 - まずはライバルを作ろう](https://shogi-kotonara.com/wp-content/uploads/2022/03/Intermediate-How-to-study-shogi-aiming-for-the-first-level-First-lets-make-a-rival-320x180.webp)