また王手飛車されちゃった〜
定跡覚えれない〜
先生が序盤のコツを教えてあげるよ〜
先生!よろしくお願いします!
序盤は将棋を有利に進めていくための入り口です。
ここで駒損をしたりすると、一気に負けになってしまいます。
定跡を覚えることが、一番の勉強法です。
定跡を覚える時のコツや、定跡を覚えられない人にも、ポイントとなるところを紹介します。
もくじ
序盤とは作戦勝ちを狙う時間
序盤戦は相手より良い陣形にして、作戦勝ちをする時間帯です。
まずは王様の囲いを、しっかりと組むことが大切です。
王様のお城を作って、一番安全なところに王様をご案内するイメージだよ
さらに、攻めの陣形もしっかりと組むことを意識しましょう。
攻めと守りのバランスを考えて、相手よりも有利な陣形にするのがポイントです。
- 相手の戦法にあった囲いにする
- 相手の囲いよりも硬い囲いにする
- いつでもこちらから攻めれる形にする
序盤戦を制するためには、定跡を覚えるのが一番の勉強法です。
ここからは序盤の勉強法について、解説していきます。
序盤の勉強法
定跡を覚えよう
まずは得意戦法を作って、定跡を覚えることが必要です。
本もたくさんあるので、自分が読みやすいものを選びましょう。
定跡を暗記することで、持ち時間の節約にもつながります。
定跡どおりに相手が指して来ればいいですが、定跡を外された場合はそこで時間を使って考えましょう。
定跡を覚える時は手の意味を考えよう
なぜこの手を指すのかを考えることが大切です。
例えば対居飛車で、振り飛車を指す時に角道を止める理由は、角交換されると相手に良い手がたくさんあるからです。
こちらの角は、相手の飛車先交換を防ぐための角なのでとても大切な役割をしています。
常に考えるクセを付けておけば、定跡を外されても自力で答えを見つけることができるようになりますよ。
2つ目の定跡を覚えよう
得意戦法は最低2つ作っておいた方が良いです。
理由は得意戦法を封じられた場合、指せなくなるからです。
たとえば、石田流が得意戦法だった場合で説明します。
相手が角道を開けずに、飛車先を突かれた場合に石田流は指せません。
そうなった時に、もう1つ得意戦法があればそれを指せば良いのです。
先生の場合は、『石田流』を封じられたら『カニカニ銀』をよく指すよ〜
後手だった場合を研究しよう
定跡の本はたくさんありますが、ほとんどが先手の定跡です。
後手だった場合、どうなのかをしっかり研究することが大切です。
実際に盤に駒を並べて、ひとりで動かしてみるのがオススメです。
その後、実際の対局で試してみると良いです。
研究したら実践で試すのが一番
定跡を覚えるのが難しい場合、これから説明するポイントを覚えておきましょう。
序盤のポイント
大駒の利きを良くしよう
最初の1手は、角道を開けるか飛車先の歩を突くかですね。
定跡でもこの2手が良く指されますが、理由は大駒を早く働かせるためです。
攻めの駒は飛角銀桂
序盤では飛車・角・銀・桂を、攻めに参加させるように駒組みしていくことが大切です。
相手の戦法に合った囲いにしよう
玉の守りは金銀3枚です。
その3枚をどう配置するかが大切で、相手の戦法によって変わります。
たとえば、自分が居飛車で相手が振り飛車の場合、『舟囲い』や『居飛車穴熊』がオススメです。
『矢倉囲い』にしてしまうと、横からの攻めに弱いので対振り飛車には向いていません。
囲いは縦の攻めに強い囲いと、横の攻めに強い囲いがある
囲いを進化させよう
こちらも攻めれない、相手も攻めてこない時は囲いを進化させましょう。
『美濃囲い』だったら、『高美濃囲い』から『銀冠』にするとさらに固い囲いにパワーアップします。
さらに、場合によっては攻めの銀を守りで使えるように進めていくと有利に戦えます。
持久戦になった場合は、守りに手を掛けることを優先するのがオススメです。
局面によって柔軟に対応しよう
角交換型の戦法は慎重に
角交換をしている場合は、王手飛車や角の打ち込みに注意が必要です。
居玉のまま戦いを起こすと、王手飛車の危険があります。
王手飛車をされないためにも、王様を囲うことが大切です。
玉の囲いは金銀3枚と言いますが、角交換をしている場合は例外です。
角の打ち込みを消すために、金1枚は囲いと反対方向に動かす場合があります。
角交換形の序盤は、盤面全体を見てバランス良く指そう
まとめ – 序盤は中盤へバトンをつなぐ
作戦勝ちは序盤大成功
定跡どおりに進んで先手良しになれば、作戦勝ちになります。
作戦勝ちになれば、中盤有利に将棋を進めることができます。
序盤で駒得したり、相手の戦法に合わせた囲いができるようになれば、序盤のスペシャリストと言えるでしょう。
まとめ
- 得意戦法を作って序盤を覚えよう
- 定跡は複数覚えておこう
- まずは大駒の効率を良くしよう
- 相手の戦法に合わせて玉を囲おう
- 角交換の将棋は慎重に指そう
序盤の勉強法とコツを覚えたら、こちらの記事でもっと勉強しよう。