攻めてるんだけど駒損しちゃった~
相手の陣地に入れなかった~
先生が攻めるコツを教えてあげるよ~
先生!よろしくお願いします!
将棋で駒がぶつかり合うのが中盤戦です。
中盤戦は勝負を有利に進めていくための、重要な局面になります。
ここで駒損をしてしまうと、不利になってしまいます。
逆に駒損をしても、飛車を成れば有利になることもあります。
攻めるコツは、駒を交換するときに頭の中で足し算をすることです。
もくじ
攻めの基本と成功例
攻めの基本
『攻めは飛角銀桂』という格言があります。
飛車・角・銀・桂を全部使って攻めるのが理想です。
もちろん歩も攻めには大切な駒なので、飛角銀桂歩と覚えておきましょう。
ただし、飛車と歩だけで攻める場合もあります。
どういう状況かと言うと、相手が受けてこなかった場合です。
この場合、飛車を成ることに成功しました。
これだけでも、攻めは成功です。
相手が飛車成を防ごうと△3二金としても、歩で角か金を取ることができます。
駒得なので大成功です。
それでは、他の成功例も見ていきましょう。
攻めの成功例
相手が受けてきた場合、歩を交換するだけでも成功です。
歩を交換するメリットは2つあります。
- 歩を持ち駒にできる
- 歩のいた場所に駒を動かせる
歩は二歩や相手陣地の一番奥以外だったらどこでも打てます。
持ち駒に歩があると、違うところを攻めたり受けに使ったりできます。
攻めのレパートリーが増えるので、歩の交換は成功です。
持ち駒の歩は、攻めにも守りにも使える
相手が受けてくると、飛車と歩だけでは攻めが成功しません。
その時、銀も攻めに参加させるのですが、歩のいた場所に動かせるので攻めやすくなります。
この後は▲2四歩と打って、攻めは成功します。
歩を交換しておくと、歩のいた場所に銀が行ける
次に攻めてもいい場合と、攻めてはいけない場合を見ていきましょう。
将棋は足し算という考え方を覚えよう
攻めてもいい場合
2四の地点には、自分の駒が3枚利いています。
相手の駒は2枚しか利いていません。
この場合は自分の攻めの駒と、相手の守りの駒を交換できるので攻めてもいいです。
攻めてはいけない場合
2四の地点には、自分の駒が3枚利いています。
さっきと違って相手の駒も、3枚利いています。
この場合は攻めると最後に相手の駒が残り、駒損になるので攻めてはいけません。
将棋は足し算
まずは自分の攻め駒の数と、相手の守り駒の数をそれぞれ足し算することが大切です。
頭の中で足し算して、
- 相手の数より自分の数が多ければ攻めてもOK
- 相手の数より自分の数が同じか少なければ攻めたらダメ
と言う事を覚えておきましょう。
攻めの数が足りなければ、攻めの数を増やすことで次に攻めることができます。
角を引いたので、こちらの攻めの数が4枚になりましたね。
こうやって攻めの駒を足していくことが、攻めの基本になります。
頭の中で足し算して、相手の数と同じか少なければ攻め駒を足そう
将棋の足し算はさらにその先も考えよう
駒の利きのひとつ奥も足し算
さっきの局面では、こちらの駒の数が勝っていたので攻めが成功しました。
ここで相手が銀を取りにきたら、どうすると良いでしょう。
次に銀を取られてしまうので、銀を引く手がありますが攻める手も考えることが大切です。
この場合、2三の地点も足し算してみます。
▲2四歩、△1五歩と進んで、2三の地点に利いている駒は自分2枚、相手1枚です。
攻めの銀と守りの金を交換できて、さらに龍まで作ることに成功しました。
きちんと足し算できないと駒損してしまう
さっきと違い、2三の地点には王様の利きも追加されています。
そうなると2対2になるので、攻めは失敗します。
画像のようにならないためにも、しっかりと先を読んでから指すようにしましょう。
まとめ – 数手先を読む練習をしよう
足し算さえできれば将棋は強くなれる
将棋の攻め方の基本は、駒の利きを計算することです。
足りなければ足し算をすることを、ぜひ覚えておきましょう。
計算を間違えると負けてしまうので、しっかり読んでから指しましょう。
まとめ
- 攻めは飛角銀桂歩
- 歩の交換は2つのメリットがある
- 攻める時は駒の利きを計算しよう
- 駒の利きが足りない時は足し算しよう
- 攻めるコツは数手先を想像すること
攻めるコツを覚えたら、強くなるコツに戻って続きを読んでみよう。