中盤有利に指せたけど、負けちゃった〜
終盤力を鍛える勉強法やコツはないの?
先生が終盤が強くなる方法を教えてあげるよ〜
先生!よろしくお願いします!
終盤は将棋の最終決戦です。
相手の王様を先に詰ますことを、最優先に考えなければいけません。
駒得よりもスピードが大切になります。
速く詰ますためには、寄せのパターンを覚えることが一番の近道です。
詰将棋や囲いの崩し方の問題をたくさん解いて、終盤力を鍛えましょう。
もくじ
終盤とは相手玉を寄せる時間
終盤戦は相手より先に、王様を詰ますことを目標にした時間帯です。
駒得よりもスピードを意識して、相手玉にせまることが大切です。
どれだけ駒を渡しても、先に王様を詰ませば勝ち!
まずは、相手の囲いを崩すことを意識しましょう。
守りの金を攻めて、1枚ずつ剥がしていくのがポイントです。
- 寄せと詰みのスピードを重視しよう
- 常に即詰みがないか考えながら指そう
- 自分の王様の安全度も意識しよう
終盤戦を制するためには、囲い崩しや詰みのパターンを覚えることが大切です。
ここからは終盤の勉強法について、解説していきます。
終盤の勉強法
囲いの崩し方を覚えよう
王様を詰ます前に、まずは周りの金銀を攻める必要があります。
囲いにはそれぞれ弱点があります。
その弱点を知って、囲いを崩していくパターンを覚えることが大切です。
詰将棋を解こう
囲いを崩したら、次は王様を詰まさなくてはいけません。
実践でしっかり詰ますために、日頃から詰将棋を解くことで詰みの嗅覚を鍛えることができます。
どんどん解いていくことが大切で、5分考えて分からなかったら答えを見ても問題ありません。
意識することは、パターンを覚えていくことです。
詰みをパターンで覚えることで、実践で同じような局面になればすぐに詰ませられるようになります。
詰将棋は終盤力を鍛えるだけでなく、先を読む力を鍛えることもできるのでオススメの勉強法です。
必至問題を解こう
詰みを読んで詰まなければ、必至を掛けましょう。
必至とは、どうやっても次に王様が詰む状態のことです。
必至を掛けると受けがないので、王様を詰まされる以外負けはありません。
詰将棋と違い相手の持ち駒も決まっているため、より実践的な問題です。
凌ぎの問題を解こう
終盤戦は攻めるだけではなく、受けに回ることも大切です。
凌ぎとは、相手の攻めを切らしたり、1手差で負けている将棋を1手差で勝ちに持っていくテクニックです。
自陣に駒を打ったり玉の早逃げなど、詰まされないための手筋を覚えると終盤力は上がります。
攻めだけではなく盤面全体を意識して指すことで、実践からでも受けの感覚は身に付きます。
相手の攻めをうまく受けるためには、凌ぎの手筋を覚えましょう。
投了図の後を勝ち切ろう
プロの棋譜を最後まで並べると、投了図になります。
勝った側の、投了図以降を研究することもオススメの勉強法です。
級位者の場合は、なんで投了したんだろうと思うことがあるでしょう。
それにはしっかり理由があって、これ以上指しても負けることが分かっているからです。
では、その後しっかりと勝ち切ることができるでしょうか。
棋譜並べをしていて、投了の理由が分からなければ取り入れて欲しい勉強法です。
終盤のポイント
スピードを意識しよう
攻めと受けの手数を計算することが大切です。
先に王様を詰まされてしまってはダメなので、先に相手の王様を詰ますことを意識して指しましょう。
2手差で勝っていれば、必至を掛ければ勝ちです。
1手差であれば、相手の王様を詰まさなければいけません。
大会では持ち時間があるため、詰みを読みきれない場合が多いです。
常に自分と相手の手数差を意識しながら、指すクセをつけましょう。
金を攻めよう
詰ましやすくするためには、王様の周りの駒を減らさないといけません。
『金なし将棋に受け手なし』という格言があります。
相手の金を剥がしていくことで、囲いを弱体化させることができます。
もちろん、金を持ち駒にできると受けに使うこともできます。
詰みに必要な駒を考えよう
相手の王様を詰ますときには、必要な駒を考えましょう。
駒が足りないのに詰まそうとすると、相手の持ち駒を余計に増やしてしまう危険性があります。
足りなければ補充してから、詰めていくことが終盤のコツです。
詰みに必要な駒を瞬時に思いつくためにも、詰将棋を解いて詰みのパターンを覚えることが大切です。
狭い方へ王様を追い詰めよう
相手の王様を寄せるときは、逃がさないようにしなければいけません。
『玉は包むように寄せよ』という格言があります。
端っこの方に追い詰めたり、両サイドから挟み撃ちにして詰ますのが簡単です。
広い方に追って行かないように、無理矢理詰まそうとしないことを心掛けましょう。
Zを作ろう
Zとは絶対に王様が詰まない局面のことです。
心に余裕を持って、相手の王様を寄せることに集中するには必要な考え方です。
秒読みで相手の王様を詰ましきれない場合は、一旦自陣に目を向けてZを作ることを考えましょう。
まとめ – 終盤力は問題を解いてパターンを覚えよう
まずは詰将棋から解いていこう
終盤力を鍛える問題は、5つあります。
- 囲い崩し
- 詰将棋
- 必死
- 凌ぎ
- 投了図
どれもオススメですが、まずは詰将棋を解いていきましょう。
その次は囲いの崩し方を覚えて、崩し終わったあとに詰みのパターンになるように攻めましょう。
相手の囲いを崩す段階から、自分の囲いが崩されて詰まされるまでのスピードも意識して指すようにしましょう。
まとめ
- 終盤の問題をたくさん解いてパターンを覚えよう
- プロの棋譜で投了図から勝ち切ってみよう
- 終盤戦はスピード計算を意識して指そう
終盤の勉強法とコツを覚えたら、こちらの記事でもっと勉強しましょう。