駒取ったけどどうやって使えばいいんだろう
難しい手じゃなくて基本を教えて~
初級向けに先生が教えてあげるよ~
先生!よろしくお願いします!
将棋の初心者に多いのが、『駒の使い方が分からない』です。
駒はそれぞれ動き方が違い、それぞれの特長があります。
使い方の基本は、『駒損』をしない、『駒得』をするです。
駒の価値を考えて説明していきます。
もくじ
駒の価値をおさらい
それぞれの駒は価値が違います。
以下、駒の価値をまとめました。
玉:点はつけられない
飛:9点 龍:15点
角:8点 馬:14点
金:6点
銀:5点 成銀:6点
桂:4点 成桂:6点
香:3点 成香:6点
歩:1点 と金:7点
価値の低い駒で、価値の高い駒を取ると『駒得』になります。
価値の低い駒で、価値の高い駒を取られると『駒損』になります。
将棋で勝つためには、駒得を意識して指すことが大切です。
歩の特長と使い方
歩の特長
歩は1点の駒です。
しかし、相手の陣地に入ると7点の『と金』になります。
金と同じ動きになり、パワーアップします。
反則が多いのも歩です。
『二歩』や『打ち歩詰め』などがあります。
持ち駒の歩を打つ時は、特に注意して打ちましょう。
歩の使い方
相手が攻めて来た時に、守りの駒として使います。
特に序盤は相手の侵入を防ぐために使いましょう。
終盤の攻め駒が足りない時は、と金を作りましょう。
相手の金や銀と交換できれば、守りの駒が減って詰ましやすくなります。
香の特長と使い方
香の特長
香はどこまでも前に進みます。
遠くからでも一気に相手の陣地まで行けます。
価値も3点なので、歩以外の駒と交換できれば駒損しません。
香の使い方
飛車を捕まえるのに使えます。
飛車は縦にも横にも逃げれません。
後ろに逃げても、香で取られてしまいます。
角と飛車が並んだら香を打つチャンスです。
確実にどちらかが取れるので駒得ですね。
角と王様が並んでも、角を取るチャンスです。
これを『田楽刺し』と言います。
桂の特長と使い方
桂の特長
桂は特殊な動きで2か所に動かすことができます。
駒を飛び越えることができるのも、桂だけです。
桂1枚だけで王様を詰めることもできます。
桂の使い方
飛車と角の両取りです。
飛車が逃げても角が取れるし、角が逃げても飛車が取れます。
これを『ふんどしの桂』と言います。
面白い名前ですよね。
相手陣値に入ったので成れますが、ここはぐっと我慢して成らずを指しましょう。
王様が詰んでいますね。
駒を飛び越えれる特長を利用して、桂1枚だけで簡単に王様を詰めることができました。
銀の特長と使い方
銀の特長
銀の特長はナナメ後ろに動けるところです。
そのおかげで、攻めにも守りにも使えます。
攻めていた銀を引いて、守りの駒にできるので便利ですよね。
銀の使い方
飛車と金はナナメ後ろに進めないので、銀を打てば駒得できます。
『割り打ちの銀』といい、相手の守りの金と交換できるのでオススメです。
飛車と角の弱点をついた銀打ちです。
どちらかが取れるので駒得できます。
金の特長と使い方
金の特長
金は王様の囲いに使う駒です。
相手の金を取って持ち駒にすれば、相手の王様を詰ます時にも使えます。
金の動きもナナメ後ろ以外には進めるので、万能な駒です。
金の使い方
2枚とも王様の守りに使うのが基本です。
『玉の守りは金銀3枚』という格言があります。
基本的には金2枚と銀1枚を、王様の囲いに使いましょう。
相手の金を取ったら、王様を詰ますために使いましょう。
角の特長と使い方
角の特長
ナナメならどこまでも進める駒で常に敵陣を狙うことができます。
馬になれば守りにも使え、常に自陣に受けを利かすこともできます。
王手飛車を狙う時にも角は重要な駒です。
角の使い方
王手飛車取りなど、両取りを狙いやすい駒です。
この局面は銀を取る事に成功しました。
『龍は敵陣に馬は自陣に』という格言があります。
馬を守りに使うのは強力で、囲いがより固くなります。
飛車の特長と使い方
飛車の特長
主役的存在で、飛車の位置によって居飛車や振り飛車など戦法が決まります。
常に相手の陣地侵入を狙いつつ、侵入したら相手の王様を常に横から狙います。
まさに、攻め駒のエースですね。
飛車の使い方
対局が始まったら、飛車の位置を決めましょう。
振り飛車でも、飛車の位置によって戦法が決まります。
自分の得意戦法を作りましょう!
飛車も角と同様、両取りに使えます。
『十字飛車』といって縦と横で両取りを狙えます。
まとめ – 駒をうまく使って強くなろう
今回紹介した駒の使い方は、ほんの一部です。
将棋の手は、ほぼ無限に存在します。
今回紹介した基本的な駒の使い方は、文章と画像を何度も見て、しっかり覚えましょう。
これを実践で使える人が将棋の強い人です。
次の将棋クラブで、1つでも良い手が指せるといいですね。
まとめ
- 勝つためには駒得を意識して指すことが大切
- と金を作ると相手の守りを弱くできる
- 玉の守りは金銀3枚
駒の特長と使い方を覚えたところで、強くなるコツの記事に戻りましょう。