駒得してたのに、負けちゃった〜
勝ったのになんで逆転されちゃったんだろう?
先生が囲いの大切さを教えてあげるよ〜
先生!よろしくお願いします!
将棋で勝つためには、王様を囲ってから攻めることが大切です。
なぜなら、王様を囲わないと先に詰まされてしまう確率が大きくアップします。
王様を囲うことで、王手飛車の筋を回避できたり、安心して攻めに専念することができます。
金銀3枚でしっかり囲い、相手の戦法に合わせた囲いにすることを覚えましょう。
もくじ
玉を囲わないといけない理由
将棋は先に王様を詰ませた方が勝ちになるゲームです。
先に詰まされないようにするのが、玉を囲う目的です。
さらに、居玉のまま戦ってしまうと王手飛車取りをくらうこともあります。
居玉で戦うことは、とても危険なことなのです。
自玉を気にせず攻めに専念できるのも、玉を囲うメリットになります。
まずは、玉を囲わなかったらどうなるのか説明します。
囲わないと守備力が弱い
こちらの局面をご覧ください。
自分はしっかりと美濃囲いに組み、相手は居玉のまま攻めてきています。
どちらの王様が捕まえやすいでしょうか?
この場合、飛車を打たれた時にどちらの王様が安全か考えるといいでしょう。
美濃囲い側は、飛車を打たれてもまだまだ王様は安全です。
居玉側は飛車を打たれると、いきなり王手になり危険な状態です。
次に、この局面からどのようになるのか動画で見ていきましょう。
実際に将棋ウォーズの10秒将棋で指した棋譜です。
最後何度も詰みを逃してますが・・・(苦笑)
こちらの王様がしっかり囲われていると、無理して詰まさなくても勝てることがわかりますね。
美濃囲い側は飛車を渡しても平気で、居玉側は飛車を取られるとすぐに寄せられるんです。
王手飛車をかけられやすい
居玉のままだと、常に王手飛車をかけられることに気を使わなくてはなりません。
この動画でも、攻めに集中しすぎて王手飛車に引っかかりました。
こうならないためにも、しっかりと王様を囲って大駒で王手がかからないようにすることが大切です。
終盤で攻めに集中できない
上記で説明した通り、大駒を渡しづらかったり、持ち駒の飛車を打つ場所を気にしたりしながら相手玉にせまっていくことになります。
これでは、自陣ばかりが気になって攻めの実力を発揮できなくなってしまいます。
ここまで読んで、王様を囲うことの大切さを理解してもらえると嬉しいです。
次に、玉の囲い方を説明します。
正しい玉の囲い方
玉を囲うと言っても、どうやって囲っていいかわからないと思います。
ここでは、玉を囲うコツと考え方を3つ紹介します。
これさえ押さえておけば、ベストな囲いが完成すること間違いないでしょう。
囲いの基本は金銀3枚
画像は美濃囲いです。
金銀の連携が良く、どの駒を取られても取り返すことができます。
基本は金2枚と銀1枚で囲うことを覚えましょう。
残りの銀は攻めに使うと、局面全体のバランスがよくなります。
ただし、角交換している場合はバランス良く金と銀の2枚だけで囲う場合もある。
囲いをもっと硬くしよう
どちらも攻めの手がむずかしい場合は、囲いをさらに進化させましょう。
進化すると、ますます囲いが硬くなり王様を詰まされにくくなります。
動画は片美濃囲いの場合です。
美濃囲い→高美濃囲い→銀冠へと進化できます。
銀冠まで進化させるメリットは、美濃囲いの弱点でもある端攻めにも強くなることです。
金銀がより王様に近づき、相手の攻め駒から遠ざかるのもメリットになります。
相手の戦法に合わせた囲いにしよう
相手が居飛車でくるか、振り飛車でくるかによって囲いを考えていかなくてはなりません。
なぜなら、囲いには縦からの攻めに強い囲いと、横からの攻めに強い囲いがあるからです。
どういう囲いにすればいいか、ざっくりと表にしてみました。
相手が居飛車 | 相手が振り飛車 | |
自分が居飛車 | 矢倉・雁木 | 舟囲い・左美濃・居飛車穴熊 |
自分が振り飛車 | 美濃囲い・銀冠・振り飛車穴熊 | 金無双・美濃囲い |
いろいろな囲いがありますが、それぞれの囲い方に関しては「囲い事典」が大変参考になります。
まとめ – 囲いはカッコいい!
ダジャレでまとめてみましたが、ここまで読んでくれたら納得できますよね。
王様を囲ってから攻めるのが、カッコいいことだと考えてください。
囲いは王様のお城です。
自分の家だと考えると、雨や風にも強く、おしゃれな家に住みたいですよね。
テレビでプロ棋士の先生の対局を見た時も、攻めと守りのバランスが良くて盤面が芸術的に見えます。
終盤で守りが硬いと攻めに集中でき、華麗な詰めを披露できるとカッコいい!
まとめ
- 居玉は危ない
- 玉の守りは金銀3枚で囲おう
- 相手の戦法に合わせた囲いにしよう
王様を囲うことの大切さを覚えたら、その他の強くなるコツも学んでいきましょう。