将棋って反則もあるんだよね~
いっぱいありすぎて何から覚えればいいか・・・
先生が覚えるべき順番に教えてあげるよ~
先生!よろしくお願いします!
将棋には指してはいけない反則がたくさんあります。
ここでは反則と言っていますが、正式には『禁じ手』と言います。
有名な反則に『二歩』がありますが、あなたはどれだけ知っているでしょうか。
これを知っていれば、相手が指した瞬間に注意すれば勝ちになります。
逆に自分が反則しても、相手が気付かなければ負けにはなりません。
大会によっては反則になったりならなかったりすることも紹介するのでしっかり覚えていきましょう。
もくじ
将棋の反則7選
これをしたら反則負けになってしまうことを、7つ紹介します。
- 二歩
- 間違った駒の動かし方
- 行き場所のない駒
- 二手指し
- 打ち歩詰め
- 王手放置
- 連続王手の千日手
それぞれ解説するので、順番に覚えていきましょう。
二歩
同じ列に歩が2つあることを二歩といいます。
将棋では一番多い反則で、プロや有段者でも指してしまうことがあります。
特に自陣に歩を打った後は、敵陣にも打ってしまうことがあるので気を付けましょう。
もし自分が打ってしまっても、相手が気付いていなければ成ってしまえば証拠隠滅できます。
これは棋譜を取られていないことが前提です。
二歩と同じようですが、「歩」と「と金」が同じ列にいても反則にはなりません。
将棋クラブの初級で観戦していると、たまに三歩を見かけることがあり心がほっこりする時があります。
これも初心者の証ですので、お互いに気付かないのは納得ですね。
初心者を卒業するためにも、反則はしっかり覚えましょう。
間違った駒の動かし方
銀を横に動かしたり、金をナナメ後ろに動かすと反則になります。
特に角の筋を間違えることが多いです。
成れない駒をなるのも反則になります。
たとえば金を裏返したり、相手陣に入っていないのに成るのはダメです。
他には、飛車や角や香が自分や相手の駒を飛び越えてしまうのも反則になります。
一度成った駒を裏返して元に戻すのも禁止されています。
間違った駒の動かし方をしないためにも、しっかりと駒の動き方を覚えましょう。
行き場所のない駒
桂と香と歩しかできない反則です。
香と歩は相手陣の一番奥まで行った時に成らなければなりません。
桂は一番奥だけではなく、二段目でも成らないと反則になります。
これらの駒は動けない所に動かすだけではなく、打つのもダメです。
なぜかと言うと、その駒は次の自分の番になった時に動かせなくなってしまうからです。
こういう手は、将棋では禁止されています。
二手指し
2回連続で自分の駒を動かすと二手指しで反則負けになります。
相手が指したのを確認してから指しましょう。
分からなければ「指しましたか?」と相手に聞くといいでしょう。
打ち歩詰め
王様を詰ます時に、最後に歩を打って詰んでしまうと反則になります。
似ているが突き歩詰めはOK
王手放置
王手されているのに、まったく違う手を指すと王手放置となります。
相手の駒が利いているところに、王を動かすのも反則です。
相手の王様が取れる場合は、「反則勝ちです」と言うか、王様を取ってしまいましょう。
連続王手の千日手
連続して王手を掛け、同じ局面が4回現れると王手を掛けている側の反則負けになります。
連続でと言うところがポイントです。
途中で王手ではない手が含まれると、先手後手を入れ替えて指しなおしになります。
反則になる可能性があること
ここからは、反則負けになる可能性があることを6つ紹介します。
- 待った
- 盤面破壊
- 対局時計を指した手で押さない
- 持ち駒を隠す
- 観戦者の助言や反則の指摘
- 持将棋の宣言間違い
大会によって、さまざまなので困ったら大会運営者を呼びましょう。
待った
駒から指が離れたらやり直せません。
しっかり読んでから指しましょう。
ただし、練習将棋の場合は相手が「いいよ」と言ってくれれば、待ったしても大丈夫です。
盤面破壊
盤上の駒を、元通りに並べ直せない状態にすることを盤面破壊と言います。
時計に追われて、焦ってしまう時に起こります。
持ち時間ギリギリで指すと、服の袖が複数の駒にあたってしまい、ぐじゃぐじゃになってしまったら盤面崩壊です。
対局時計を指した手で押さない
大会では対局時計を使います。
この対局時計は駒を動かした手で押すというルールがあります。
厳しい大会では違う手で押したら反則になることもあるので注意しましょう。
もし、相手が指した手で押していなかったら注意してあげましょう。
持ち駒を隠す
こども達の対局では、相手が考えている時に持ち駒で遊んでいる子もいます。
駒を重ねたり、駒の上に手を置いていたりさまざまです。
相手の持ち駒が見えなくて、負けてしまうのはもったいないです。
そんな時は、「持ち駒を見せてください」とはっきり言いましょう。
机の上で手で隠されたくらいならいいですが、ポケットに入れて隠すなどの行為は反則負けになる可能性があります。
持ち駒は相手が見やすいように、綺麗に並べるのがマナーです。
観戦者の助言や反則の指摘
二歩などの反則を観戦者が対局者に教えるのもルール違反です。
対局者同士が気付いていなければ、将棋は続きます。
観戦者が保護者の場合など、お子さんに勝って欲しい気持ちは分かりますが、ぐっとこらえて見守りましょう。
持将棋の宣言間違い
両方の王様が相手の陣地に入り、どちらも詰ますことができない場合、持将棋となります。
入玉宣言法はルールがかなり複雑です。
王様が相手陣地に入っていて、自分の王様に王手がかかっておらず、王様以外の駒が相手陣地に10枚以上ないと宣言できません。
これにひとつでも当てはまっていないことがあると、宣言した時点で反則負けになります。
持将棋と入玉宣言法について、詳しく覚えたい人はこちらの記事を読んでください。
反則になるかは運営者が決める
プロ棋士の対局は、日本将棋連盟が決めたルールで行われます。
しかし、アマチュアの大会は各都道府県でのルールや、同じ県でも大会運営者によってルールが違います。
反則かどうか分からない時は、周りの先生や大会運営者に聞いてみよう。
反則にならないこと
王手と言わない
初心者の対局では、よく「王手!」という言葉を耳にします。
テレビでやっている、プロの対局では見ない光景ですね。
将棋のルールでは王手と言わなくても反則負けにはなりません。
投了最優先
「負けました」と言って投了した後に、相手の反則に気がついても遅いです。
将棋の勝敗は投了最優先で、投了した後の勝敗は変わることはありません。
まとめ:反則のルールは少しずつ覚えよう
最初のうちは楽しく将棋が指せればOKです。
将棋の反則はたくさんあるので、最初に全部覚えるのは大変です。
最初のうちは二歩や、行き所のない駒、打ち歩詰めだけ覚えておけばいいでしょう。
強くなってきたら、対局時計の使い方や持将棋の入玉宣言法を覚えていきましょう。
まとめ
- 将棋の反則は「禁じ手」という
- 必ず反則負けになることは7つ
- 反則か迷ったら運営者が決める
- 反則しても相手が気付かなければセーフ
- 投了後に反則に気付いても遅い
反則について詳しくなったところで、他にも将棋のルールを覚えていこう。